どうも、ウオズミです。
ぼく、マンガが好き。
この記事タイトルを見て、「はいはいプラネテスAKIRAピンポン寄生獣あずまんが大王レベルE浅野いにお」と思った方へ。
そういう人に薦めたい。
僕が薦めるマンガを読む前に
もし上記に挙げたタイトルor作者名にピンとこない場合、先にそちらから読むこと推奨です。全部クソ名作ですし、僕がこれから紹介するマンガより多分よっぽど面白いです。
「マイナーなんて通ぶりやがって。これで俺が知ってるようなマンガだったらただじゃおかねえぞ」くらいの方にこそ読んで頂きたい。そんな感じです。
では。
町田洋『惑星9の休日』 全1巻
辺境の小さな星、“惑星9"に暮らす人々のささやかな日常を描いた連作短編集。
凍り付いた美少女に思いを馳せる男、幻の映画フィルムにまつわる小さな事件、
月が惑星9を離れる日、愚直な天才科学者の恋……
風にのって遠くからやってきた、涼しげな8つの物語。
どや、知らんやろ!
今Amazon見たら新品の在庫残り6点でした。買うならお急ぎを!
惑星9という架空の惑星を舞台にしたSF短編集です。とはいえサイエンス要素はほぼなし。
定規で引いたような独特なタッチの絵と世界観が絶妙にマッチしています。
すこし切なくて、ちょっとロマンチックなマンガです。例えるなら毒のない星新一のような。
疲れたときや悲しいときに読むと、心が洗われていくようです。今僕は休職中ですが、この本を一番読んでます。現代の生活にうんざりな人にぜひ。
梶尾真治/鶴田謙二『「エマノン」シリーズ』 既刊3巻
異国風の彫りの深い顔立ち。すんなりと伸びきった肢体。ジーンズにナップ・サック。ながい髪、おおきな瞳、そしてわずかなそばかす―。彼女はエマノン、ぼくが出会った不思議な少女。彼女は言った、「私は地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶しているのよ」と。
梶尾真治の小説のコミカライズです。小説のエマノンシリーズはけっこう冊数出てますが、マンガだと『おもいでエマノン』『さすらいエマノン』『續 さすらいエマノン』の3冊だけです。
あらすじは引用の通り。Amazon先生は有能です。
「私は地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶しているのよ」と言うフーテン娘エマノンとの出会い、そして別れ。
生命とは、記憶とは。そんな途方もないテーマが情感たっぷりに描かれています。
『おもいでエマノン』単体でもひとつのお話として完成されているのですが、続編を読むと少しづつ違うところが見えてきてより面白いです。とはいえマンガ版は出るのがめっちゃ遅い。『おもいで』は2008年、『さすらい』は2012年、『續 さすらい』は2013年の刊行です。
もう原作小説を読もう(提案)
OYSTER『光の大社員』 全5巻
4コマ界の新星、「男爵校長」のOYSTERが描く超絶サラリーマン4コマ。この面白さ、読めばやみつき間違いなし! 今回の舞台は個性派社員だらけのオモチャ会社。新入社員・輝戸光が、他の誰より輝く「大社員」を目指す!
勢いでゴリゴリ押していくタイプのギャグマンガです。
好き嫌いが一番はっきり出るかもしれません。
僕は大爆笑なんですが、友達に貸したところ「お前のおすすめ全部つまんないけど、これが一番時間の無駄だった」とまでメタクソ言われました。
紹介記事で何てこと書いてるんでしょうね、僕。
ちなみに引用にある『男爵校長』っていうのももちろんおすすめです。校長先生が男爵になるギャグ4コママンガです。意味分かりませんね。読んでみてください。
岩岡ヒサエ『土星マンション』 全7巻
地球全体が自然保護区域となり、地上に降りることが許されなくなった時代。中学卒業を迎えた少年・ミツは、地球の35、000メートル上空で周囲をめぐる、上層・中層・下層からなる巨大な建造物・リングシステムで産まれ育った。卒業と同時に亡き父と同じ職業「リングシステムの窓を拭く仕事」に就いたミツは、父の死に対する疑念を抱きながら、超ベテランのパートナー・仁とコンビを組むことに…
これも少しSFチックです。地球の上空に「リングシステム」という土星のわっかみたいな形した居住空間が作られ、すべての人がそこで暮らす世界でのお話。
しかしそんなにサイエンスサイエンスしてるわけではなく、主人公の少年ミツと周囲の人間模様を中心に話が進んでいきます。心温まる話もあり、なんだか後味の悪い話もありっていう感じです。しかし最後まで読むとさわやかな読後感に包まれます。
どせいさんは関係ありません。
田島列島『子供はわかってあげない』 全2巻
水泳×書道×アニオタ×新興宗教×超能力×父探し×夏休み=青春(?)。モーニング誌上で思わぬ超大好評を博した甘酸っぱすぎる新感覚ボーイミーツガール。センシティブでモラトリアム、マイペースな超新星・田島列島の初単行本。出会ったばかりの二人はお互いのことをまだ何も知らない。ああ、夏休み。
あーこれをマイナーとは正直呼べない。でも好きだから書いちゃう。
この作品は「このマンガがすごい! 2015」のオトコ編3位に入ったものですので、詳しい人なら当然知ってる1作です。しかし、僕のリアル友達で知ってる人は一人もいなかったんで書かせてください。
甘酸っぱい。
なんというか、素敵な邦画のようなマンガです。褒め言葉なのかよく分かりませんが、そんな感じです。
でもほんとに実写で映画化しますってなったらちょっと微妙な気分になるかもしれない。
ファンっていうのは勝手なもんです。
ジャケ買いのススメ
以上が僕が薦めるマイナーどころのマンガです。
ここまで読んで、「全部知っとるわどこがマイナーだボケカス」ってなったあなた!
僕と友達になってください。
そして僕にお薦めを教えてください。
しかしネタバレしないでいい感じに本紹介するのめっちゃ難しい。今後文章がうまくなったらこの記事めっちゃ書き直したい。
かなりヘタクソな紹介だったのですが、タイトルか表紙に何か感じるものがあれば是非読んでもらいたいなと思います。
そして、上記で挙げたマンガはどれもジャケ買いで出会った作品たちです。
もちろん買ってみて「正直びみょいわコレ……」となった経験は数知れませんが、だからこそ、誰も知らなそうな名作に出会ったときの感動もひとしおです。
昨今はどこの本屋もビニールをかけてしまって立ち読みができなくなり、まったく世知辛い世の中になったもんだと思っていましたが、ジャケ買いという新たな楽しみを見つけてからは逆に立ち読み防止のビニールに感謝するようにすらなりました。
売れ筋とか本屋オススメとかのマンガも面白いですが、自分の感性だけを頼りに「刺さる」1作を探してみるのも、意外と楽しいですよ。
以上、ウオズミでした。