「エモい」
なんか最近やたら耳にしますね。
ツイッターとかインスタで #エモい
みたいなタグついてたり。
満開の桜の下走るのは最高にエモかったけど1時間もしたら飽きた。あと乳首すれて痛い。#デブ
— ウオズミ@はてなブログ (@uozumitoday) 2017年4月15日
僕自身もエモいという言葉けっこう使ってます。
(このポストは #デブ だけど)
しかし自分で使っておいてイマイチ正しいのか自信ない。
流行ってる言葉を誤用することほど恥ずかしいことはないので調べてみました。
「エモい」とは? どんな意味?
「エモ」は英語のemotional(=感情的な、感動的な)から来てるんでしょう。
これはきっと間違いない。
で、「い」は日本語の形容詞的用法の「い」だね。
「プロい(=professional+い)」「テクい(=technical+い)」みたいな言葉と同じ活用形と言えるかな。
「プロい」「テクい」も割と日本語として定着してる感があるので(テクいは微妙か?)、「エモい」も今後新しい日本語として広まっていくかもしれませんね。
あと語源みたいなの調べてたらこんなん出てきた。
エモ (Emo) は、ロックの形態の一種である。英語での発音は「イーモウ」。精神的・音楽的にハードコアにルーツを持つことから、エモーショナル・ハードコアと呼ばれることもある。
エモはメロディアスで感情的な音楽性、そしてしばしば心情を吐露するような歌詞によって特徴付けられるロック・ミュージックの1スタイルである。ワシントンD.C.の1980年代のハードコア・パンクのムーブメントに起源を持ち、そこでは「エモーショナル・ハードコア」や「エモコア」といった名前で知られており、Rites of SpringやEmbraceといったバンドがパイオニアである。
その音楽スタイルは現代のアメリカのパンク・ロック・バンドの多くに模倣されているが、そのサウンドや意味するところは変容している。ポップ・パンクとインディー・ロックを混ぜあわせ、1990年代初頭にはJawbreakerやSunny Day Real Estateといったのグループによって形成された。1990年代中頃には、数多くのエモのパフォーマーがアメリカ中西部や中央部に出現し、いくつかの独立系レコードレーベルがエモに特化し始めた。
2000年初頭にはジミー・イート・ワールドやDashboard Confessionalがプラチナセールスを獲得、「スクリーモ」というサブジャンルも出現するなど、エモはメインストリートのカルチャーに進出した。近年では「エモ」という言葉は、ビッグセールスをたたき上げるアーティストも含めてスタイルもサウンドも非常に異なった様々なアーティストに対して批評家やジャーナリストが使用している。
音楽に加えてしばしば「エモ」は、より一般的にファンとアーティスト固有な関係を指し示すために使用され、関連するファッション、カルチャー、ライフスタイルの側面を記述されるためにも使用される。
んっとね、よくわかんない。
まあ音楽にルーツがあるのねきっと。
確かに僕の周りでも「エモい」を頻繁に言い出したのはバンド好き界隈の人たちだった気もする。
「エモい」=「あはれ」説
ところで三省堂の「今年の新語2016」審査員の飯間浩明さんはツイッターでこんなことを言っていました。
古代には、「エモい」とほとんど同じ用法を持った「あはれ」ということばがありました。「いとあはれ」と言っていた昔の宮廷人は、今の時代に生まれたら、さしずめ「超エモい」と表現するはずです。(「今年の新語2016」選評より) https://t.co/Mq1ppMDe2c
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2016年12月5日
「あはれ」の意味はこんな感じ。
「をかし」とともに、平安時代における文学の基本的な美的理念。深いしみじみとした感動・情趣をいう。のち、しだいに日本文学の美の根幹として発展し、調和美・優雅美・静寂美・悲哀美などのさまざまな内容を持つようになった。
http://kobun.weblio.jp/content/%E3%81%82%E3%81%AF%E3%82%8Cより
しみじみとした感動・情趣。
ですって。
たしかに最近の文脈ではこういう意味で使われることの方が多い気がする。
僕としてもこういう意味で解釈していました。
結局いろんな意味があるってことで
例えばロック好きな友達は演奏が激しいバンドを指してemotionalの意味で「エモい」と言いますが、
それに対して僕はゆるくておしゃれな曲を聴いて、「あはれ」的な意味で「エモい」と思います。
新しい言葉だし、特に正用誤用があるわけでもないでしょう。
各々が自分の感じるエモさを大事にしていけばいいのかなと思いました。
みんなちがって
みんないい
ウオズミ的「エモい」シチュエーション
せっかくなんで、僕がエモさを感じる瞬間をいろいろ挙げてみます。
- 昼下がりにお気に入りのソファーでコーヒー飲みながら雑誌を読む
- 1人で大衆居酒屋に行き、瓶ビールともつ煮込みとハムカツを食って小一時間で店を出る
- 自分の部屋で間接照明点けていい感じのBGM流しながらウイスキーをちびちび飲む
- 仲いい友達とドライブして深夜のSAでちゃっちいラーメン食いながら休憩する
- 飲み会の後にボロい個人経営のラーメン屋で昔ながらの中華そばを食う
しっとりいい感じの瞬間にエモさを感じるタイプのようです。
メンノンとポパイに影響受けまくってますね。笑
そして酒とラーメンばかり。
ウオズミ的には、「みんなでウェイウェイ飲み会」とか「フェス行って最前列でダイブ・モッシュ」というのは「エモい」感ないです。
それらのシチュエーションを言い表すとしたら、僕は「楽しい」「熱い」という言葉を使うかな。
厳密なルールはないですが、僕はそういうふうに言葉をチョイスしてます。
参考にしてもいいよ。
僕が思うおすすめの「エモい」バンド
音楽が語源っぽいので、僕が好きなエモいバンドをいくつか紹介したいと思います。
僕がエモさを感じるシチュエーションに共感してくれた人なら、僕のおすすめが刺さることでしょう。
刺さってほしい。
Yogee New Waves
http://www.cinra.net/interview/201409-yogeenewwavesより
シティポップってやつですね。
例えるならサチモスをダサゆるくした感じ。褒め言葉ですもちろん。
洗練された音と気だるげなボーカルがめっちゃ合う。
僕の中でエモさNo.1です。
まだWikipediaのページないけど、絶対これからくる。
売れたら「俺は売れる前からずっと知ってたし」って言う。
→ Yogee New Waves / CLIMAX NIGHT (New Version - Official MV) - YouTube
→ Yogee New Waves / Like Sixteen Candles(Official MV) - YouTube
きのこ帝国
http://ukproject.com/ukp_artist/1857/より
これもまあまあ新しいバンドですね。
もうだいぶ売れてるから知ってる人も多いかと。
ボーカルがかわいい。
こういうちょっとボーイッシュな顔くそ好み。
ちょっと最近は曲が丸くなってきた気もするけど、初期も今も好きです。
→ きのこ帝国 - クロノスタシス(MV) - YouTube
LUCKY TAPES
http://www.cinra.net/interview/201607-luckytapestoeより
超絶おしゃれ。ザ・シティポップみたいな。
そしてエロい。なんか音が。
もう東京の夜に似合いすぎるから早く東京引っ越してこれ流しながら宅飲みしたい。
絶対東京の夜が似合うバンド。
あとYogee New Wavesとめっちゃ仲いいらしい。
両方のCDめっちゃ買ってるから(TSUTAYAにレンタル置いてないからだけど)僕とも仲良くしてくんねえかな。
→ LUCKY TAPES「Touch!」 - YouTube
→ LUCKY TAPES / TONIGHT! - YouTube
くるり
http://www.cinra.net/interview/201409-quruliより
もう有名ですね。
みんな知ってますね。
昔っからいますからね。
なんか時代によって方向性ガラッと変わりますが、しいて言うなら初期が好きです。
スチャダラパー
http://www.cdjournal.com/main/cdjpush/scha-dara-parr/1000001179より
日本のヒップホップの大御所ですね。
ヒップホップには何となくヤカラっぽいイメージを持っていて敬遠していたんですが、ある日聴いてみたらこれがいい。
このゆるさが今、新しい。
(僕が今まで知らなかっただけですが)
→ 小沢健二 featuring スチャダラパー - 今夜はブギー・バック(nice vocal) - YouTube
→ サマージャム'95 / スチャダラパー - YouTube
他にも好きなバンドはありますが、エモいというくくりで選ぶとこの辺ですね。
愛車のFiat500で適当に深夜ドライブしながら聞くのが最高にエモいです。
隣に乗せる女の子はまだいません。
誰か僕とエモい夜のドライブしてくれませんか?
いま東北の片田舎にいるんですが、首都高までなら頑張って行きます。