今日のウオズミ

サラリーマンの雑記だよ!

【冬目景】「羊のうた」の感想【ネタバレ有り】

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Amazonより

 

冬目景の「羊のうた」を久しぶりに読みました。

やっぱり暗い。

けど、心にガンとくる話です。

 

あらすじ

幼い頃に母親を亡くした高城一砂は、父親の友人である江田夫妻に預けられた。それ以来、一砂は父親に会うことなく江田夫妻の下で育ち、高校生になった今では正式に江田夫妻の養子になるという話も出ている。小さい頃の夢をよく見るようになったことを除けば、一砂は特に変わりばえのないごく普通の高校生活を送っていた。

そんなある日、一砂は同級生の八重樫葉の腕についた血を見て、奇妙な感覚に襲われる。そして、その感覚に導かれるようにかつて両親と暮らしていた家を訪れ、実の姉である高城千砂と再会する。

そこで一砂は父親の死を告げられ、高城家の「病」のことを聞かされる。その病とは、吸血鬼のように発作的に他人の血が欲しくなり、理性をなくして他人を襲うという奇病であり、千砂自身もその病に冒されていた。この病は一砂にも発病する可能性があるが、男子は発病する確率が低いため、志砂により江田夫妻のもとに預けられていたのだという。

だが、既に一砂は発病していることを感じていた。一砂は再び千砂のもとに訪れ、そのことを打ち明ける。千砂は一砂に発作止めの薬を渡すが、変化を認めることを恐れる一砂は発作止めの薬を飲もうとしない。それを見た千砂は、自らの手首を傷つけ一砂に血を与える。

同じ病に苦しみ、自殺した父親の面影を追い求め他人を遠ざけて生きる千砂と、大切な人たちを守るため他人を遠ざけようとする一砂。やがて2人は寄り添うように2人暮らしを始める。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8A%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%9Fより

 

主人公の男子高校生・高城一砂(たかしろ かずな)

そしてその姉千砂(ちずな)

一砂に思いを寄せる、一砂の同級生の八重樫(やえがし)

を中心に話は進みます。

 

病気によって変わっていく自分自身に怯える一砂、

隠された過去、

愛憎入り混じる人間関係、

といった何とも暗く厭世的な雰囲気が作中には漂っています。

 

しかし決して不快ではなく、作者・冬目景の独特の画風とあいまって非常に魅力的な作品です。

 

感想

以下ネタバレ注意

 

 

 

 

全体として思ったこと

同性ということもあり、僕としては一砂の苦悩に非常に感情移入してしまいました。

好きな女の子(=八重樫)や家族を傷つけたくなくて無理矢理離れたり。

そして姉である千砂との絆

(と言っていいんですかね。

一砂が千砂に向ける思いも、やはり単なる姉に対する気持ちとは別でしょうから)

 

水無瀬と千砂、千砂の父との重苦しい関係性もまた、苦しくも魅かれるものがあります。

当人からしたら重く逆らえない血の重圧だったのでしょうが、

どこか耽美な空気感があるのは作者の力量だと思います。

 

ただ6巻あたり少しダレた感じがするのは残念です。

あのナース出さなくても話進められたんじゃ?

 

 

ラストシーンについて

正直、7巻の最終話は蛇足であるように感じます。

アニメ版があることを知ったのですが、そっちでは救いのないラストになっているそう。

個人的にはそっちのほうがいい気がしますね。

 

全てを忘れて八重樫と2人で歩く一砂は、今後どうなるのでしょうか。

難しいかもしれませんが、幸せになってほしいと思いました。

でも多分、何らかの障害があるんでしょうね。

それを思うと、救いがあるとはいえ漫画版のラストも決してハッピーエンドとは言えないように思います。

 

どうでもいい余談

一部の変態愛好家の間では、「姉もの」としての評価も高い今作。

しかし僕は断然八重樫派です。

ていうか実の姉実の妹は、たとえフィクションでもうーんって感じなんですよね僕。

(従姉妹はアリ)

あと、八重樫の友達の佐崎さんも好きです。

 

また一砂の友人の木ノ下は、「イエスタデイをうたって」の木ノ下さんの弟だそう。

そっくりです。

木ノ下三兄弟の中で一番ハードな目にあってますね笑

 

冬目作品は全部本棚のよく目立つところに並べてあるので、

近いうちに他作品のレビューも書きたいと思ってます。

あまり有名でない漫画家ではありますが、

このページを見てくれた方と少しでも思いを共有できればうれしいです。

 

以上、ウオズミでした。

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