今日のウオズミ

サラリーマンがいろいろ書きます

「名作は何度見ても面白い」とか言いながら僕らは少しずつ感性を殺していくんだ

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涼宮ハルヒの憂鬱

 

こないだ涼宮ハルヒの憂鬱シリーズを一気に見返しました。

アニメ全話と消失と。

そりゃもう面白かった。

何度見てもいいもんですね。ハルヒ。

 

ハルヒの思い出

ハルヒシリーズは僕がどっぷり「いわゆるオタク文化」に染まるきっかけになった作品です。

僕がハルヒシリーズに出会ったのは高一くらいのとき。

それまでもラノベはちょこちょこ読んでたけど、電撃文庫の有名なやつしか知らなかった。(ハルヒは別のレーベル)

 

いちおう、ハルヒっていうのが流行っていることは2ちゃんで何となく知ってた。

けど硬派を気取って

「お、俺はオタクじゃねーし。ただ純粋に作品を楽しんでるだけだし。ほんとだし」

とか思ってた僕にはハルヒなんて

「なんかエンディングで踊ってるキモいオタク向けの作品」

にしか見えなかったので特に惹かれるところはなく、むしろオタクまじきめーくらいの感じだった。

そんなとき、ガッツリオタク入ってる友達にこれ面白いぞと薦められた。

正直気が進まなかったけど、そんなに言うならって感じでとりあえず最初の1巻だけ借りることにした。

 

読んでみて、面白すぎてびっくりした。

慌てて夜遅くにその友達にメール(もちろんLINEなんてない時代だ)して、

明日続き全部貸してくれと頼んだ。

(当時は分裂まで出ていた。まさか次の驚愕が出るまで4年も待つはめになるとは)

もうTVアニメの一期は終わってたから、原作を読んだ後にTSUTAYAにダッシュしてそれも全部見た。

 

1期をリアルタイムで見れなかったのが悔しくて、2期が始まるのはすごく嬉しかった。

エンドレスエイトには少々うんざりしたが、まあ消失を映画でやりたいんだろうなと思って我慢した。

消失も公開初日に行って、感動で涙した。

 

僕はまだ続きが出ることを信じて待っている。

今後もっと佐々木たちのキャラを掘り下げて欲しいし、

1巻ラストみたいなスカッとする作品の締めくくりが見たい。

 

なんやかんやあるけれど、やっぱり名作ってやつは何度見てもいいもんだ。

 

 

同時に僕はふと何とも言えない恐ろしさを感じたんだ

随分長くなったけど、こっからが本題です。

書き直す前はもう少しハルヒ関連の思い出が長くて、

「やっぱり名作はいいな」で締めて1つの記事にするつもりでした。

 

でもなんかそれだけじゃねえなと思い直し、書き足すことにしました。

 

「ハルヒ面白かった」で終わっていいのか?

ってのが思ったことです。

というのもハルヒ見直してて気づいたんですが、アニメに関していうと僕は最近の作品を全然見てない。マジで見てない。

今期ちゃんと毎週見てるのは「シンデレラガールズ劇場」っていう1話5分ちょいで終わるやつだけだし、前クールは「けものフレンズ」だけでした。

 

僕はずっと、毎クール毎クール「今期放送アニメ一覧」みたいなのチェックしては「これいいな、あれは興味ねえな」とか考えて、10作品弱リストアップしてます。そんで一通り序盤を見て、おもろいと思ったものは視聴継続、つまらんと思ったものは1話切りとか3話切りとかして、結局4~5作品くらい最後まで見るみたいな。

 

けど学生生活の終盤からでしょうか、結局1話目すら見ずに気づいたら次のクールになっていることが多くなってきました。

まあ働き始めて忙しいとか時間なくなったとか理由はいくらでもあるんですが、

それにしたってアニメなんて所詮1話30分弱ですよ。

1本2時間くらいかかる映画鑑賞を趣味にして、週に何本も映画見てる社会人なんかいくらでもいるのに、時間ないってのはやっぱ言い訳にすぎない。

ハルヒとかフルメタとかお気に入りの作品は定期的に見てるわけだし、いうて時間取れないわけじゃない。

 

結局、自分にとって新しい、ストーリーもキャラも知らない作品を一から見るのがなんとなく面倒になり始めたんだろうなと思います。

「これおもしろそう!見なきゃ!」

と感じるアンテナがだんだん鈍くなってきて、

「やっぱ見んでもええわ」

という怠惰な心に負けるようになってきたんですね。

 

そして最近になって、それは恐ろしいことだなと思うようになってきました。

なぜなら。

 

僕は「老害」になりたくない

学生時代からのオタ友達も僕と同様、最近の作品はあんまり追っかけてないみたいです。

久しぶりにオタ談義に花を咲かせても、話題にのぼるのはハルヒやらゼロ魔やらとらドラやら僕らが10代の頃の作品ばかり。

そして僕らは締めくくりに口癖のように

「あの頃は面白いのがいっぱいあったよな。最近のアニメはおもしろくねーな」

と最近のアニメを見もしないで言う。

 

今までは特に疑問もなく言っていた言葉。

でもこれって僕らが大嫌いな「老害」が言うことそのものなんじゃないか?

ということに、何故か突然思い至ったのです。

それってめちゃくちゃカッコわりいな、と。

 

今ならまだ間に合う…のか?

別に年を重ねるにつれ興味関心の対象が変わって、結果としてアニメやマンガを見なくなるならそれでいいと思います。

ただ僕は相変わらずジャンプを毎週読んでるし、多分オタ的な感性自体はまだあると思うんですよね。

だから最近のアニメだって、見よう!と感じれる力が少し落ちたただけで、

実際見たらおもしれーと思う作品がきっといっぱいあるはずなんです。

 

このまま少しずつアニメやマンガに触れる機会が減っていき、

いつまでもいつまでも

「ハルヒとかゼロ魔面白かったよな。それに比べて今は」

って言い続けるのか、

それともガンガン新しい作品を見まくっていつか

「これハルヒ超えたわ……自分涙いいすか?」

という新たな名作に出会うのか。

 

まあどっちでもいいでしょう。

 

でも僕はまだ、10代の頃の思い出に浸ってぐだぐだやるようなのは嫌だ。

いつまでも面白い新作アニメを楽しみにする自分でいたい。

とりあえず今のところはそう思ってます。

 

 

僕いま25歳なんですけど、

25歳ってけっこう絶妙な年齢だなと思うんですよ。

社会人になって3年目(ほんとは4年目の年齢だけど留年しちゃったんだ☆)、

だんだん仕事とか結婚とかリアルに考え始める時期じゃないですか。

ぼーっと生きてたらそういう

「考えなきゃいけない大人のアレコレ」

に頭が支配されていく。

そうなる前、今このときに自分の思いに気づけてほんとよかった。

 

感性ビンビン!!

いつまでもオタク少年の心は失いたくないぞ!

というとりとめのない話でした。

ブログの更新が滞ってきたら、

「こいつアニメ見てるんやな」

とでも思っていてください。

 

アニメに限らず新しいモノに興味もつ感性は常にビンビンにしておきたいですね。

そのほうが絶対人生楽しいよね!

 

以上。