http://www.nikkansports.com/olympic/rio2016/table-tennis/news/1693503.htmlより
どうも、ウオズミです。
卓球が好きです。
少し真面目にTリーグのことについて考えてみたいと思い、調べてみました。
一般社団法人Tリーグ設立記者会見
2017年4月3日。
都内の岸記念体育館で「一般社団法人Tリーグ」設立の記者会見が開かれました。
設立日は3月30日。
会見には理事の星野一朗氏、松下浩二氏が出席。
卓球界では今、非常にホットな話題です。
サッカーのJリーグやバスケのBリーグに続いて、卓球でも国内リーグを発足させようという計画の大きな1歩だからです。
Tリーグとは? 概要まとめ
さてTリーグと言っていますが、どういったものなんでしょうか。
海外サッカーのように国内各地にあるクラブチーム同士が競うリーグをイメージすると分かりやすいと思います。
会見概要
https://www.daily.co.jp/general/2017/04/03/0010063162.shtmlより
- トップリーグのT1を頂点としたピラミッド型のリーグ構造で、興行性を重視した地域密着型を目指す。
- バスケのBリーグを参考にしつつ、国内のTリーグを足掛かりにアジア諸国と連携したリーグの設立も目指す。
- 比較的「する」スポーツであった卓球を、「支える」「見る」スポーツという面からも振興させていきたい。
- プロかアマチュアか、ではなくどちらも参加可能なリーグの構想を育てたい。
試合方式など
- ホーム&アウェイ制。年間20試合程度を予定
- T1リーグは男女とも4~6チームで構成
- 1チームのメンバーは6人
- 世界選手権か五輪方式で、3人で戦う
- 最初のシーズンは2018年9月または10月にスタートし、翌年4月まで。
というものが現在の案ということです。
また、
各チームに世界ランキング10位以内の選手を参加させることを目指す、
初期のJリーグのように、初年度はレジェンドと呼べる選手の招聘を目指す、
などの構想も語られました。
今後のスケジュール感としては、
2017年夏 チーム参加条件の決定、募集開始
2017年末 初年度参加チーム決定
2018年秋 Tリーグ開幕
となります。
ドイツ・ブンデスリーガを手本に
ブンデスリーガと言ってもサッカーじゃないですよ。
ブンデスリーガという言葉は単に「連邦リーグ」を意味するものなので、ドイツ語圏では様々なスポーツのブンデスリーガがあるわけです。
卓球ブンデスリーガの歴史は長く、1960年から始まりました。
ドイツのリーグでは1部から8部までのピラミッド型になっており、1部と2部をブンデスリーガと呼びます。
男女とも1部は10チームが所属し、8月の後半から翌年5月末まででホーム&アウェイでの総当たり戦を行う方式となっています。
チーム数や時期は異なりますが、Tリーグの構想とかなり似ていることが分かります。
Tリーグでは、既存の実業団チームの他に地元のクラブチームの参入を想定しています。
ドイツ・ブンデスリーガの名門クラブ「オクセンハウゼン」会長のペジノビッチ氏は
「クラブの認知度を高め、文化として根付くこと」
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12198330X20C17A1US0000/より
が必要と語ります。
実際に、卓球が盛んなドイツでも観戦するスポーツとしての人気はまだまだで、クラブチームの予算のほとんどはスポンサー収入でまかなう状態。
地元企業からの協賛を得るためには、地域に根差し、町の誇りとなってスポンサーからの信頼を勝ち取る必要があるのです。
観客を増やしてチケット収入を増やすことも大事ですが、やはりスポンサーの存在が欠かせないのはどのスポーツも同じですね。
個人的には、ドイツでうまくいって日本でできないということはないと信じています。
現在の日本には才能ある若手がたくさんいるほか、30代の名選手もまだまだ健在です。
日本代表クラスからそういった全日本上位クラスの試合が身近で見られるようになれば、将来的に卓球の裾野が広がっていくのは間違いないでしょう。
プロリーグではない・水谷不在の懸念
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/other/2016/06/14/post_590/より
「プロアマ問わず参加が可能」
門戸が広いという大きないい点がありますが、そればかりではありません。
1つが、参加者のレベルです。
学生や往年の名選手の試合が見られるのはいち卓球ファンとしてはとても嬉しいことですが、日本代表レベルの選手からしたらどうでしょうか。
明らかに格下の選手とばかり試合させられるのでは得る物は少ないし、世界トップとの差は開くばかりです。
「それだったらレベルの高い中国リーグやドイツリーグに行くよ」
となってもおかしくないし、
事実として国内最強の水谷は2017年6月から始まる海外新リーグ
「T2アジア太平洋卓球リーグ」
への参加を表明しています。
国内リーグ「Tリーグ」と名前は似ていますが、まったく別。
「T2アジア太平洋卓球リーグ」は今年6月から12月まで香港で開催予定である、世界のトップ選手によるリーグ戦。すでに男子ではサムソノフ(ベラルーシ)、朱世爀(韓国)、陳建安(チャイニーズタイペイ)、シバエフ(ロシア)、女子では馮天薇(シンガポール)、鄭怡静(チャイニーズタイペイ)、サマラ(ルーマニア)、ポータ(ハンガリー)らの参戦が発表。賞金総額は150万ドル(約1億7千万円)で、大会では計228試合が予定され、1試合を24分で行う「24分マッチ」、ユニークなスコアシステムや多様なメディアを通じた配信など、様々な試みが行われるという。
http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=2190より
という、明らかにTリーグよりもレベルが高いものです。
もともと水谷はプロリーグを望んでいたのでプロアマ混合のTリーグには懐疑的だったのですが、
今回のT2アジア太平洋卓球リーグ参戦によって、しばらくTリーグ参戦はないと宣言したような形となってしまいました。
今現在、日本で有名な卓球選手(男子)というと、水谷、丹羽、松平健太、吉村真晴くらいでしょうか。
あと大島と森薗か?
その中でもやっぱり水谷がダントツの知名度です。
というか、水谷以外はお茶の間に全然浸透してないですよね。
「水谷がいない国内リーグ」にどれほどの求心力があるのかは正直心配です。
女子もそう。
福原愛、石川佳純、みうみまペアくらいは人気ですが、それ以下の選手となるとなかなか知名度は低いでしょう。
それに彼女らも世界トップを目指している中、レベルが落ちる試合をする余裕はなさそう。
水谷や石川といったビッグネーム抜きで、どれほど卓球ファン以外の心をつかめるかはやっぱり心配です。
期待というか夢というか
と、課題はまだまだある状態だとは思いますが、
個人的には楽しみでしかない!
というのが本音です。
だってアレだよ?
サッカーみたく各地に卓球のクラブチームがいっぱいできるんだよ?
そんでスポーツニュースで
『今日の大分ホットスプリングス対高知リョーマズの試合は3-1で大分が勝利です』
とか言って卓球の話題が出るかもしんないんだよ!?
やばくない??
これまでずっと日が当たらず、世界選手権のニュースではダブルスの試合なのに愛ちゃんしか画面に映らず
「あれ、パートナーは?」
みたいな扱いをされてきた卓球が、
今でも愛ちゃんの結婚か全日本か世界選手権くらいしか話題にならない卓球が、
野球やサッカーみたいに毎日試合結果を報道される日がきたら……
大変なことですね。
いや、正直僕サッカーのこと全然面白いと思わないんですよ(嫉妬)、だって90分あんなだだっ広いとこでボール追っかけて(嫉妬)、その割に全然点入んねーし(嫉妬)。
すぐ転んで痛いンゴオオオオオオオオするし(嫉妬)。
なんであれが世界中で人気なのか分かんない(嫉妬)。
あれか、バカでも貧乏人でもできるからかな?(嫉妬)
ルールも簡単だしね。(嫉妬)
と、卓球の扱いの悪さにに並々ならぬ悔しさを抱いてきた僕です。
卓球が毎日見れる世界が来たら泣きますね。
号泣です。
なんなら今その世界を想像して泣いてるまである。
ほんと、楽しみ。
僕もなんか立ち上げに関われないかな。休職中だし。
こういう会社?団体?で仕事できたら人生の楽しさヤバそう。
調べてみよっと。
どういうチームが参入するのかな?
ここからはもう完全な妄想です。
上もたいがいだけど。
実業団が加入するなら東京アート・協和発酵キリン・シチズンとかいっぱい強いとこありますね。
けどやっぱ地方でクラブチームいっぱいできてほしいなとも思う。
とりあえず東京大阪。
愛知も愛工大名電パワーで1チーム。
東北も青森と山形強いからいけるでしょ?
あと九州も明豊とか希望が丘あって地盤作れそう。
野田学園とか明徳とかいるから意外と中国四国も捨てがたいし、
あと遊学館とか東山みたいな古豪も好きだから、その辺の地方チームあると熱いかもね。
やべえな。ただ僕が好きな高校並べただけみたいな感じになってきた。
閑話休題。
とにかく年末には参加団体が決まるということで、続報をチェックしつつ楽しみに待ちましょう。
リオで高まった卓球熱を保ちつつ、短期的には東京オリンピック、長期的にはTリーグというような感じで、卓球が普及することを願っています。
みんな、卓球見ようぜ!
おわり。